コレクション
時計コレクションのローテーション
最も早く止まりそうな自動巻きを着け、手巻きは決まった予定で巻き、残りは気にせず止めておく。これが、3本でも30本でも通用するローテーションです。
そもそも、なぜローテーションするのか
気に入っていても着けない時計は、箱の中の時計にすぎません。ローテーションすれば楽しみがコレクション全体に行き渡り、その日に合った時計を選べます。毎朝、習慣で同じ1本に手が伸びることもなくなります。唯一の手間は、どの時計が動いていて、どれが止まっているかを把握しておくことです。
3つのローテーションの方法
パワーリザーブで決める
毎朝、動いている自動巻きのうち、最も早く止まる1本を着けます。その時計は巻き上がり、ほかの時計はパワーリザーブを少し長く保てます。パワーリザーブ70時間以上の自動巻きが3〜4本なら、ワインダーなしですべてを動かし続けられます。
予定で決める
曜日ごとに1本、あるいは週ごとに1本。予測しやすく、すべての時計を着ける機会ができますが、パワーリザーブを考えないので、時計を合わせ直すことが多くなります。
場面で決める
週末はダイバーズ、夜はドレスウォッチ、旅行にはフィールドウォッチ。最も自然な方法ですが、最も偏りが出ます。何か月も止まったままの時計も出てきます。
多くのコレクターは、これらを組み合わせています。毎日のお気に入りを軸に、場面に合わせた時計を必要な日に着け、残りはパワーリザーブで決めるという方法です。
手巻きには専用の予定が必要
手巻きは手首の上では巻き上がりません。着ける日は毎日巻く必要があり、巻かなければパワーリザーブの分だけ動いて止まります。決まった習慣をつくりましょう。動いている手巻きを毎朝まとめて巻くか、動かしておくのを一度に1〜2本に絞るかです。
パワーリザーブで楽さが決まる
| パワーリザーブ | 外した状態で | ローテーション |
|---|---|---|
| 38〜42時間 | 2日目の夜に止まる | 何本も動かし続けるのは難しい |
| 50〜60時間 | 約2日間 | 2〜3本なら回せる |
| 70〜80時間 | 週末をまるごと越せる | 3〜4本なら楽に回せる |
| 5日間以上 | 1週間近く | ほとんど手間がかからない |
お持ちの時計はムーブメントのリストで確認できます。Tissot Powermatic 80やHamilton H-10が日常で扱いやすいのは、パワーリザーブが長いからです。
止まる時計があってもかまわない
止まった時計が傷むことはないので、すべてを動かし続ける必要はありません。ワインダーはなくてもかまいません。もう一度着ける時に、午後9時〜午前3時を避けて、日付を慎重に合わせるだけです。
リストはアプリに任せる
ローテーションで難しいのは記憶です。どの自動巻きがいちばん長く外したままか、どの手巻きを最後にいつ巻いたか。Watch Winderはすべての時計のパワーリザーブを把握し、次に着ける時計を提案し、今日巻く手巻きを一覧にして、どれかが止まる前にお知らせします。
よくある質問
現実的に何本までローテーションできますか?
すべてを動かし続けるなら、多くの人にとって3〜5本が無理のない範囲です。それを超えると、多くのコレクターは数本だけを動かしておき、残りは着けるまで止めておきます。
それぞれの時計を、どれくらいの頻度で着けるべきですか?
機械的な理由で、時計を定期的に着ける必要はありません。好きな時計を着けてください。何か月も着けていない時計があれば、時々1日動かしてあげるのはよい習慣ですが、必須ではありません。
自動巻きの時計は、すべて動かし続けておくべきですか?
そうしたい場合だけで十分です。合わせ直すのが面倒な複雑機構付きの時計なら便利ですが、ムーブメントが長持ちするわけではありません。
次にどの時計を着ければよいですか?
動いている自動巻きのうち、パワーリザーブの残りが最も少ない1本を着けてください。ほかの時計のパワーリザーブにまだ余裕があるうちに、その時計を巻き足せます。
コレクションにはワインディングマシーンが必要ですか?
いいえ。パワーリザーブで決めるローテーションなら、パワーリザーブの長い自動巻き3〜4本をワインダーなしで動かし続けられます。ワインダーが最も役に立つのは、パーペチュアルカレンダーやムーンフェイズです。