ガイド / 防水性能のしくみ
お手入れ
防水性能のしくみ
文字盤に書かれた深さは、試験室での耐圧の等級であって、その深さまで潜れるという約束ではありません。しかも、パッキンが健全な間しか保たれないので、年月とともに知らないうちに落ちていきます。
表示の意味
| 表示 | 実際の目安 |
|---|---|
| 表示なし | 濡らさないでください。雨は拭き取り、手を洗う時は注意しましょう。 |
| 30m/3気圧 | 水しぶき、雨、手洗い。シャワーや水泳は不可。 |
| 50m/5気圧 | どうしてもなら、短時間の穏やかな水泳。プールには着けていかないほうが無難です。 |
| 100m/10気圧 | 水泳とシュノーケリング。 |
| 200m/20気圧以上 | 水泳、シュノーケリング、レジャーダイビング。 |
| 「ダイバーズ」(ISO 6425) | 潜水用に設計され、試験されています。逆回転防止ベゼルと見やすい文字盤を備えます。 |
数字が大きく見えるのは、試験が静的だからです。時計は加圧室の中でじっと置かれています。水中で腕を動かしたり、飛び込んだり、水流を当てたりすると、試験では想定していない圧力が加わります。
パッキンは劣化する
裏蓋、風防、リューズ、プッシャーにあるゴムのパッキンが、水の侵入を防いでいます。パッキンは時間とともに乾き、硬くなり、ひび割れます。熱や化学物質はこれを早めます。一度もパッキンを交換していない10年前の200m防水の時計は、水泳に耐えられないかもしれません。時計を着けて水に入るなら、1〜2年ごとに防水検査を受けてください。多くの時計店ではその場で検査してもらえ、ムーブメントが浸水した場合の費用に比べればずっと安く済みます。
水を入れないための習慣
- 濡れる前には、毎回リューズをねじ込みます。巻き上げや時刻合わせのあとにも確認してください。
- 水中での操作に対応したクロノグラフでない限り、水中でリューズやプッシャーを操作しないでください。
- 海や塩素入りのプールのあとは、リューズをねじ込んだまま真水ですすぎ、水気を拭き取ります。
- 熱いシャワー、サウナ、ジャグジーは避けます。熱でパッキンが膨張と収縮を繰り返し、水が通らないすき間も蒸気は通り抜けます。
- 石けん、日焼け止め、香水を付けないようにします。パッキンを劣化させます。
水が入ってしまったら
風防の内側の曇りが消えない、あるいは文字盤に水滴が付いているなら、ケースに水が入っています。自然に乾くのを待たず、1〜2日以内に時計店へ持ち込んでください。湿気はムーブメントの鋼の部品をすぐに錆びさせます。早めに開けて乾かしてもらえば、部品を交換するよりはるかに安く済みます。