Omega · Omega 8900
Omega Aqua Terra 41、Planet Ocean 43.5、Globemasterのパワーリザーブ:キャリバー8900の実力
Omega Seamaster Aqua Terra 41、Planet Ocean 600M 43.5、Globemaster、Constellation 41、De Ville Hour Visionは、キャリバー8900で動いています。フル巻き上げから約60時間、2日半動きます。
Omega 8900の搭載モデル
8900は、Omegaのフルサイズのツインバレル式マスタークロノメータームーブメントで、40mmを超える自動巻きモデルの大半のベースです。OmegaとしてはじめてMETAS認定を受けたムーブメントで、その後ファミリーが生まれました。日付なしの8912、GMTの8906、ワールドタイマーの8938と8939は、同じ設計と60時間のパワーリザーブを共有しています。
| 時計 | リファレンスの例 | メモ |
|---|---|---|
| Omega Seamaster Aqua Terra 150M 41mm | 220.10.41.21.01.001、220.10.41.21.03.001、220.12.41.21.03.001(ラバー) | 2017年からの41mmのAqua Terra。6時位置に日付。38mmは8800を使用。 |
| Omega Seamaster Planet Ocean 600M 43.5mm | 215.30.44.21.01.001ほか | 2016年からの第3世代Planet Ocean。39.5mmは8800を使用。 |
| Omega Globemaster | 130.30.39.21.02.001、130.30.39.21.03.001 | 2015年に8900とマスタークロノメーター基準を発表した時の時計。 |
| Omega Constellation 41 | 131.33.41.21.03.001ほか | 2020年のConstellation。多くのモデルにセラミックベゼル。 |
| Omega De Ville Hour Vision | 433.10.41.21.03.001、433.13.41.21.02.001 | サファイアのケースバンドから、横からもムーブメントが見える。 |
| Omega Seamaster Aqua Terraの特別モデル | Golf、Tokyo 2020、Beijing 2022、Ryder Cup | 同じ8900を載せた、限定やテーマ文字盤のモデル。 |
知っておきたい近い親戚:Seamaster Planet Ocean Ultra Deepと最新のPlanet Oceanは、日付なしの8912を使っています。Planet Ocean GMTは8906、Aqua Terra Worldtimerは8938か8939を使っています。いずれも約60時間動きます。
主なスペック
| 方式 | 自動巻き(両方向巻き上げ)、秒針停止機能、手巻き機能 |
|---|---|
| 振動数 | 25,200振動/時(3.5Hz) |
| 石数 | 39石 |
| パワーリザーブ | 60時間、直列のツインバレル |
| 公称精度 | マスタークロノメーター(METAS):0〜+5秒/日 |
| 耐磁性 | 15,000ガウス |
| 直径 | 29mm |
| ベース | Omega 8500(2007年)をMETAS基準に改良 |
| 機能 | 日付、単独で調整できる(ジャンピング)時針 |
歴史と生い立ち
近代のOmegaで最初の自社製ベースムーブメントは8500で、2007年にDe Ville Hour Visionで発表されました。60時間のためのツインバレル、コーアクシャル脱進機、そして1時間刻みで単独で合わせられる時針を備えていました。まもなくシリコン製のヒゲゼンマイが加わり、2013年にはOmegaは15,000ガウスをものともしないムーブメントを作れることを示しました。
2015年、Omegaとスイス連邦計量・認定局(METAS)はマスタークロノメーター基準を発表し、新しいGlobemasterに載った8900が、それを満たす最初のムーブメントになりました。すべての時計がケースに収めた状態で、日差0〜+5秒の精度、パワーリザーブ、防水性能、15,000ガウスの磁場での機能について検査されます。証明書には、その時計の検査結果をオンラインで確認できる記録が付きます。
その後8900はカタログ全体に広がりました。2016年にPlanet Ocean、2017年に再設計されたAqua Terra 41(この時に日付が3時位置から6時位置に移りました)、2020年にConstellationです。Monochromeは2017年に、Omegaが手巻きのSpeedmaster Moonwatchを除くすべてのモデルにマスタークロノメータームーブメントを載せていると指摘しました。そのMoonwatchも、2021年に3861で追いつきました。
実際の精度
日差0〜+5秒という数字は、完成品の時計で、複数の姿勢と温度で測られ、磁気にさらしたあとにも改めて測られます。ケースに入れないムーブメントを対象にしたCOSCの日差−4〜+6秒の検査より厳しく、Aqua TerraやPlanet Oceanが価格帯から想像する以上によく動くことが多いのはこのためです。
時計フォーラムのオーナーからは、日々の歩度が規格内に収まっているという報告がおおむね寄せられています。ここではツインバレルが役立ちます。ゼンマイのトルクがより長く安定するので、週末にかけてパワーリザーブが減っていっても歩度が崩れにくいのです。シリコン製のヒゲゼンマイのおかげで、ノートパソコンやハンドバッグの留め金、スピーカーで磁気を帯びて1日に何分も進むようになることはありません。これは今も、一般的な自動巻きで最もよくある不具合のひとつです。
信頼性とオーバーホール
8500と8900のファミリーは10年以上にわたって生産されてきましたが、広く知られた構造的な問題はありません。Omegaの現在の製品ページには、8900を載せた時計に5年間の保証が記載されています。
- メーカーでのオーバーホール。現実的なのはOmegaです。コーアクシャル脱進機、シリコン部品、マスタークロノメーターの検査は、Swatchグループのネットワークの中にあります。
- 独立系の工房。Omega認定の時計師なら整備できますが、一般の独立系工房はたいてい部品を入手できません。
- 厚さ。ツインバレルと大きなローターのため、背の高いムーブメントです。Planet Ocean 43.5とAqua Terra 41が一部のライバルより厚い理由のひとつで、Aqua Terra 41は13.2mmあります。
知っておきたいクセ
- 時針の単独操作。リューズを1段引いた位置で、時計を止めずに時針を1時間刻みで動かせます。旅行やサマータイムの切り替えに便利です。日付は、深夜0時をまたいで時針を進めても戻しても、それに合わせて動きます。
- 日付の早送りは独立していない。時針が日付を動かすので、日付は時針を深夜0時の先まで送って合わせます。月初めは少し時間がかかります。
- 日付。日付付きのムーブメントの多くと同じく、夜遅くの操作には注意してください。理由はこちら。
- サイズ。29mmあるので、小さめのケースには収まりません。Aqua Terra 38とPlanet Ocean 39.5が55時間の8800を使っているのはそのためです。
ほかのムーブメントとの比較
- Omega 8800:Diver 300MとAqua Terra 38に載る、コンパクトなシングルバレルの弟分。55時間で、時針の単独操作はありません。
- Rolex 3235:Datejust 41とSubmariner Dateのムーブメントで、Aqua Terraの明らかなライバル。70時間、日差−2〜+2秒の認定。耐磁性はOmegaのほうが上です。
- Rolex 3285:GMT-Master IIの時針単独操作のムーブメント。8900の時針とよく似た仕組みで、70時間動きます。
- IWC 82000:PortugieserとIngenieurに載る、もうひとつの60時間の自社製自動巻きです。
- Omega 9900:同じツインバレル、60時間の考え方で作られたクロノグラフです。
パワーリザーブ60時間と付き合う
60時間は、時計が週末を越せるようになり始めるラインです。金曜の午後7時にフル巻き上げの状態でAqua Terra 41を外すと、月曜の午前7時ごろまで動きます。朝早くウォッチボックスに戻るなら、ぎりぎり間に合います。金曜の午後から外したままにしたり、デスクワークの1週間で半分しか巻き上がっていなかったりすると、月曜までに止まります。
ですから、Planet OceanやAqua Terraが週末を越せるかどうかは、60時間という数字だけでなく、金曜にどれだけ巻き上がっていたかで決まります。Watch Winderは、お持ちの時計ごとにパワーリザーブをカウントダウンし、止まる前にお知らせするので、日曜に少し着けたりリューズを何回か巻いたりすれば動き続けます。特定の週末や旅行について確かめるなら、「時計は止まる?」計算ツールを使ってください。
総評
8900は、この価格帯で最も総合力の高い自動巻きムーブメントのひとつです。完成品で認定された日差0〜+5秒、15,000ガウスの耐磁性、旅行に便利な時針の単独操作、そして週末をほぼカバーする60時間のパワーリザーブ。代償は厚さと、どの時計師でもよいわけではなくOmegaを通すオーバーホールです。毎日着けて、たまに週末だけ外すAqua TerraやPlanet Oceanを求めるなら、欠点を見つけるのは難しいでしょう。
よくある質問
Omega Aqua Terra 41は外したあとどれくらい動きますか?
キャリバー8900を搭載したAqua Terra 41は、フル巻き上げから約60時間、2日半動きます。一部しか巻き上がっていなかった場合は、もっと早く止まります。
Omega Planet Ocean 43.5のパワーリザーブは?
約60時間です。Planet Ocean 600M 43.5はツインバレルのキャリバー8900を使い、小さい39.5mmのモデルは55時間の8800を使っています。
Omega Aqua Terraには秒針停止機能がありますか?
はい。リューズを時刻合わせの位置まで引くと秒針が止まり、8900はリューズで手で巻き上げることもできます。
Omega Aqua Terra 41の精度はどれくらいですか?
METAS認定のマスタークロノメーターで、完成品の時計として日差0〜+5秒で動くことが検査されています。15,000ガウスの磁場に耐えることも認定されています。
Omega GlobemasterやAqua Terraの日付を変えるには?
リューズを1段目まで引き、時針を1時間刻みで動かします。時針が深夜0時を通過するたびに、進めても戻しても日付が変わります。
Omega Planet Oceanは引き出しの中で週末を越せますか?
フル巻き上げだった場合に限ります。金曜の夜から60時間なら月曜の朝ごろまで持ちますが、一部しか巻き上がっていない時計は日曜に止まります。
Omega 8800と8900の違いは何ですか?
8900は大きく、60時間のためのツインバレルと時針の単独操作を備えています。8800は小さく、シングルバレルで55時間、Diver 300Mのような38〜42mmの時計に収まります。
出典
- Omega:Seamaster Aqua Terra 150M 41mm 220.10.41.21.03.001
- Monochrome:Omega Globemasterレビュー、徹底解説
- Monochrome:2017年のOmega Seamaster Aqua Terra Master Chronometer 41mm
- Monochrome:Omega Seamaster Planet Oceanの歴史、2005〜2025年
- WatchBase:Omegaキャリバー8900
止めないために
- 平均的な1日なら、自動巻きは着用1時間あたりおよそ4時間分のパワーリザーブを蓄えます。Omega 8900は約15時間の着用でフル巻き上げになります。デスクワークの日は、巻き上がりが遅くなります。
- ほとんどの自動巻きは、リューズでも巻き上げられます。止まってしまった時は、着ける前に数十回巻けば動き出します。
- 外したままにすると、最後にフル巻き上げになった時から約60時間で止まります。それより早く止まった場合は
- ワインディングマシーンを使う場合は、まず1日約650回転、両方向から始めてください。全ムーブメントのワインダー設定
- 止まってしまった場合、午後9時〜午前3時の間は日付を合わせないでください。安全かどうかを確認する
もう止めない
Watch Winderは、お持ちの時計すべてのパワーリザーブをカウントダウンし、止まる前にお知らせします。Omega 8900もすでに収録されているので、時計の名前を入力するだけでパワーリザーブが自動で入ります。
メーカー公表値です。実際のパワーリザーブは、時計の経年やオーバーホールの状況によって変わります。取扱説明書をご確認ください。