トラブル対処
自動巻きの時計が一晩で止まったのはなぜ?
ほぼ間違いなく、フル巻き上げになっていなかったからです。デスクワークの1日では、ゼンマイをいっぱいにするほどローターが回りません。そのため、パワーリザーブが数時間分しかない状態で夜を迎え、朝までに止まってしまいます。故障であることはまれで、簡単に対処できます。
1. 巻き上げが足りなかった
自動巻きは手首の動きで巻き上がりますが、そのペースはゆっくりです。平均的な1日なら、着用1時間あたり約4時間分のパワーリザーブが加わります。デスクワーク、運転、体調を崩して寝ていた日など、あまり動かない日はずっと少なくなります。止まった時計を午前9時に着けて午後6時に外しても、その晩の分しかないことがあります。
対処法:止まった自動巻きを着ける前に、リューズで30〜40回巻いておきます(手巻きができる場合)。そうすれば、ローターは空のタンクではなく、満タンに近いタンクを巻き足すことになります。
2. パワーリザーブが思ったより短い
人気の自動巻きの多くは、フル巻き上げでも約40時間しか動きません。セイコー4R35の公表値は41時間、ETA 2824は38時間です。金曜の夜に外した時計は月曜までもたず、フル巻き上げでなかった時計は一晩ももたないことがあります。お持ちのムーブメントのパワーリザーブを調べる
3. オーバーホールが必要
油が劣化し、ゼンマイがへたってくると、時計の動く時間は以前より短くなります。フル巻き上げにしても以前より早く止まるなら、オーバーホールの時期です。
4. 巻き上げ機構の不具合
ローターからカタカタ、ガリガリという音がする、あるいは巻き上げずに空回りしている場合は、ベアリングか巻き上げ車が摩耗しています。これも時計師に見てもらう必要があります。
自分で試す
- リューズで40回以上、確実にしばらく動いた状態になるまでフルに巻き上げます。手巻きができない時計なら、丸1日しっかり動いて着けておきます。
- 時刻を書き留め、時計を外して、文字盤を上にして平らに置き、動かさずにおきます。
- 止まった時刻を確認し、公表パワーリザーブと比べます。
公表値に近ければ、時計は正常です。巻き上げが足りないだけです。40時間のムーブメントで25時間など、大きく届かない場合は、オーバーホールが必要です。
止めないために
- 前日にあまり動かなかったなら、朝にリューズで巻き足します。
- 手巻きができない時計なら、長めに着けるか、よく動く日に着けます。
- パワーリザーブより長く外したままにしないこと。計算ツールで、いつ止まるかがわかります。
- 止まってしまったら、日付を安全に合わせ直してください。
Watch Winderは、着けている間にそれぞれの自動巻きがどれだけ巻き上がるかを推定し、パワーリザーブが切れる前にお知らせします。デスクワークの日も、もう不意を突かれません。
よくある質問
自動巻きの時計は、着けていないとなぜ止まるのですか?
自動巻きが巻き上がるのは、動いている間だけです。外した状態ではパワーリザーブで動き、たいてい38〜80時間で止まります。これは正常です。
1日じゅう着けていたのに、自動巻きの時計が止まったのはなぜですか?
手首の動きによる巻き上げはゆっくりで、デスクワークの日はさらに少なくなります。朝の時点で残量が少なければ、1日着けてもその晩の分しか巻き上がらないことがあります。着ける前にリューズで巻いておきましょう。
自動巻きの時計をフル巻き上げにするには、どれくらい着ける必要がありますか?
平均的な1日なら、着用1時間あたり約4時間分のパワーリザーブが加わります。つまり40時間のムーブメントなら、空の状態から約10時間しっかり動いて着ける必要があります。先にリューズで巻くほうがずっと早く済みます。
自動巻きの時計が止まるのはよくないことですか?
いいえ。止まっても害はありません。唯一のリスクは、動かし直す時に不用意に日付を合わせることです。午後9時〜午前3時の間は、日付の早送りを避けてください。
止まった自動巻きの時計は、どうやって動かし直せばよいですか?
リューズで30〜40回巻くか、手で巻けない時計なら、やさしく回すように振ります。それから日付と時刻を合わせて着けてください。
すぐ止まる自動巻きは、オーバーホールが必要ですか?
フル巻き上げにしても公表パワーリザーブに大きく届かない場合や、ローターの音が大きい場合だけです。そうでなければ、巻き上げが足りないだけです。