購入ガイド
中古の機械式時計を買う
まず売り手を選び、それから時計を選びます。そのうえで、ムーブメントの状態、オーバーホール歴、ケースの状態によって、掘り出し物になるか、オーバーホールの請求書が待っている買い物になるかが決まります。
1. 売り手
- 真贋保証と返品期間のある販売店やマーケットプレイス、または長く確かな取引実績を確認できる個人の売り手を選びましょう。
- 買い手が保護される支払い方法を使ってください。見知らぬ相手への銀行振込は避けます。
- 相場を大きく下回る価格なら、そうでないと証明されるまでは何か問題があると考えてください。
2. 付属品と履歴
- 箱と保証書は価値を高め、本物であることの確認にも役立ちます。保証書のシリアルナンバーとリファレンスが時計と一致しているか確かめてください。
- オーバーホールの明細からは、最後にいつ、誰が裏蓋を開けたかがわかります。メーカーや定評のある時計師による最近のオーバーホールには、確かな金銭的価値があります。
- 履歴がない場合は?購入価格に加えて、フルのオーバーホールの費用を見込んでおきましょう。
3. きちんと動くか
- 巻き上げ:リューズは、ゴリゴリしたり空回りしたりせず、なめらかに回るはずです。手巻きなら、しっかりと止まる手応えがあるはずです。正常な状態とは
- パワーリザーブ:フル巻き上げからどれくらい動くかを尋ねるか、自分で試してください。ムーブメントの公表パワーリザーブに近い値が出るはずです。試し方
- 精度:タイムグラファーの数値か、数日分の日差の記録を見せてもらいましょう。ムーブメントごとの正常な範囲
- 機能:時刻と日付を合わせ、日付がきれいに切り替わるかを確かめます。クロノグラフはスタート、ストップ、リセットを一通り試してください。
タイムグラファーの数値の読み方
| 項目 | 健全 | 要注意 |
|---|---|---|
| 歩度 | ムーブメントの規格内 | 1日に数十秒から数分ずれる |
| 振り角(フル巻き上げ、文字盤上) | 約250°〜310° | 約200°未満 |
| 片振り | 約1ms未満 | 数ms |
振り角が小さい場合は、たいてい油の劣化かゼンマイのへたりが原因で、オーバーホールが必要です。極端に進む場合は磁気帯びであることが多く、これは安く直せます。
4. ケース、文字盤、ブレスレット
- 研磨:ケースのエッジが丸く甘くなり、ラグが細くなっていれば、強く研磨されています。価値が下がり、ヴィンテージでは特に影響が大きくなります。
- 文字盤と針:交換品(いわゆる「サービスダイヤル」)、夜光の色の不一致、傷みがないか確認します。ヴィンテージではオリジナルであることが重要です。
- 風防とベゼル:欠け、深い傷、きれいにクリックしないベゼルがないかを見ます。
- ブレスレットの伸び:クラスプを持ってブレスレットを水平にします。大きくたわむブレスレットは摩耗しています。
- 湿気:風防の内側に曇り、錆、水の跡が少しでもあれば危険信号です。
5. 本物で、すべてオリジナルか
最近の偽物はよくできています。また、ヴィンテージの中には、複数の時計の部品を組み合わせたもの(いわゆる「フランケンウォッチ」)もあります。資料写真と見比べ、シリアルナンバーがリファレンスや年代と合っているかを確かめ、できればムーブメントも見てください。高価な時計なら、買う前に時計師や鑑定サービスに費用を払って裏蓋を開けてもらうか、真贋を保証する販売店から買いましょう。
買ったあとは
泳ぐ前に防水検査を受け、時計をきれいにして、記録しておきましょう。Watch Winderは名前を入力するだけでその時計のパワーリザーブを把握し、オーバーホール歴のメモも時計と一緒に残せます。
よくある質問
中古の機械式時計を買っても大丈夫ですか?
はい。返品期間と真贋保証のある信頼できる売り手からなら大丈夫です。リスクの大半は、時計ではなく売り手にあります。
中古の時計は、買ったあとにオーバーホールすべきですか?
ここ5年ほどのオーバーホール記録がない場合や、パワーリザーブが公表値に届かない場合、精度が規格から大きく外れている場合は、オーバーホールの費用を見込んでおきましょう。
タイムグラファーの振り角は、どれくらいなら良好ですか?
現行のムーブメントの多くでは、フル巻き上げ、文字盤上の姿勢で約250°〜310°です。約200°を下回る場合は、たいていオーバーホールが必要です。
箱と保証書は重要ですか?
特に高級ブランドでは、リセールバリューを高め、本物であることの証明に役立ちます。手頃な価格の時計では、それほど重要ではありません。
中古の時計が研磨されているかどうかは、どうすればわかりますか?
ケースのエッジとラグを見てください。エッジがシャープで、ヘアラインと鏡面の境目がくっきりしていれば、研磨はほとんどされていません。エッジが丸く甘くなり、ラグが細くなっていれば、強く研磨されています。