Nomos Glashütte · Nomos DUW 4101

Nomos Tangente 38 Date・Metro・Ludwigの日付付きモデルのパワーリザーブ:DUW 4101の実力

NomosのTangente 38 Date、Ludwig 38 Date、Metro 38 Date、Orion 38 Dateは、手巻きのDUW 4101で動いています。フル巻き上げで最大42時間、1日と18時間ほど動くので、着ける日は毎朝巻きたいムーブメントです。

42時間パワーリザーブ
手巻き巻き上げ方式
1.8フル巻き上げからの日数

DUW 4101の搭載モデル

DUW 4101は、Nomosの日付付きの手巻き38mmモデルに載るムーブメントです。お持ちのNomosの文字盤の縁近くに日付窓があり、スモールセコンドのインダイアルがあって、裏蓋からローターが見えないなら、中身はこれである可能性が非常に高いでしょう。同じファミリーの日付なしのバージョンは、たいていより小さいAlphaを使っており、「neomatik」と表記されたモデルは別のキャリバーを使う自動巻きです。

時計リファレンスの例メモ
Nomos Tangente 38 DateRef. 130日付付きの標準的なTangente。37.5mm、厚さ約6.8〜7mm。
Nomos Tangente 38 Date「175 Years Watchmaking Glashütte」Ref. 179(179.S13、179.S20など)31色の文字盤、各175本。Watches and Wonders 2024で発表。
Nomos Ludwig 38 DateRef. 231ローマ数字、白いエナメル風の文字盤。
Nomos Metro 38 DateMetro 38 dateのファミリーグリーンとレッドの秒目盛りを備えた、Mark Braunのデザイン。
Nomos Orion 38 DateOrion 38 dateのファミリードーム型の文字盤、バーインデックス。

NomosはMetro 38 dateとOrion 38 dateをDUW 4101搭載モデルとして挙げていますが、リファレンスは文字盤や裏蓋によって異なるので、お持ちの時計については裏蓋かNomosのモデルページで確認してください。

主なスペック

方式手巻き(自動巻き機構なし)、秒針停止機能
振動数21,600振動/時(3Hz)
石数23石
パワーリザーブ最大42時間
公称精度許容範囲の公表なし。6姿勢調整
直径/厚さ32.1mm(14¼リーニュ)/2.8mm
ベースNomos(Deutsche Uhrenwerke)の自社製キャリバー。脱進機はNomos swing system
機能日付(Nomosが特許を持つ日付機構)、スモールセコンド
構造グラスヒュッテ式の3/4プレート、グラスヒュッテ式の巻き止め、焼き入れしたブルーのヒゲゼンマイ

歴史と生い立ち

Nomosは1990年にスイスのPeseux 7001を使って始まり、2005年からAlphaを皮切りに自社製ムーブメントに切り替えました。大きな一歩は2014年でした。ヒゲゼンマイも含めた自社製の脱進機、Nomos swing systemを発表したのです。Nomosによると、報道はこれを「月面着陸」と表現しました。自社で作る独立系ブランドがほとんどない調速機構について、Nomosがもはやスイスのサプライヤーに頼らなくてよくなったからです。

swing systemを得たキャリバーは、Deutsche Uhrenwerkeを表す「DUW」の接頭辞で改名されました。DUW 4101もそのひとつです。swing system(焼き入れしたブルーのヒゲゼンマイで見分けられます)と、Nomosが特許を持つ日付機構を組み合わせています。レビュアーが指摘する重要な設計上の工夫は、日車をムーブメントの上に重ねるのではなく、外周に配置したことです。そのおかげでキャリバーの厚さはわずか2.8mmに抑えられ、日付窓は文字盤の縁近くに置かれます。Tangente 38 DateがTangenteらしい顔のままでいられる理由のひとつです。

Nomosはキャリバーのページに発表年を記載していないので、推測で書くのは控えました。

実際の精度

NomosはDUW 4101の日差の許容範囲を公表しておらず、標準モデルは認定クロノメーターではありません。Nomosによると、ムーブメントは1つずつ6姿勢で調整されています。Tangente 38 Dateの175 Yearsエディションについて、aBlogtoWatchはムーブメントが「クロノメーター基準に調整されている」と報じていますが、それはこの限定モデルについての主張であって、認定証ではありません。

時計フォーラムのオーナーの報告はおおむね好意的で、どの機械式時計にもある程度の個体差があります。毎朝フル巻き上げにする手巻きの時計は、一日の大半をゼンマイの力のカーブで最も強い範囲で過ごすので、安定しやすくなります。思ったよりずれるようなら、Nomosを扱う時計師にとって調整はごく普通の作業です。

信頼性とオーバーホール

ローターも自動巻きの輪列もないDUW 4101は、日付付きの自動巻きより可動部品が少なくなっています。主に複雑さが増しているのは日付機構です。

  • メーカーでのオーバーホール。Nomosは自社でオーバーホールを提供しており、保証期間中は最も安全な方法です。
  • 独立系の工房。swing systemと日付機構の部品はNomos専用です。腕のある独立系の工房ならオーバーホールできますが、先に部品を入手できるか確認してください。
  • 巻き上げ。グラスヒュッテ式の巻き止めにより、フル巻き上げになるとしっかり止まる手応えがあります。それを感じるまで巻き、それ以上は巻かないでください。

知っておきたいクセ

  • ローターがないので巻き足されない。Tangente 38 Dateを一日じゅう着けていても、パワーリザーブは少しも増えません。エネルギーはすべてリューズから得ます。
  • 日付があるので合わせ直しが手間。止めてしまうと、時刻だけでなく日付も合わせ直す必要があります。日付付きの時計でパワーリザーブが短いことの本当のコストはそこです。日付の合わせ方はNomosの説明に従い、日付が切り替わっている途中には変えないでください。
  • ブルーのヒゲゼンマイ。シースルーバックから見える焼き入れしたブルーのヒゲゼンマイが、Nomos swing systemです。DUWキャリバーとAlphaを見分けるいちばん手っ取り早い方法です。
  • 秒針停止機能。リューズを引くと秒針が止まるので、秒単位で簡単に合わせられます。
  • 取り違えやすい。Nomosの日付付きの自動巻きモデル(neomatik)は別のキャリバーを使い、パワーリザーブ表示付きの手巻きモデルもまた別のキャリバーです。お持ちの時計がDUW 4101だと決めつける前に確認してください。

ほかのムーブメントとの比較

  • Nomos Alpha:日付のない、より小さい手巻きのNomos。43時間で、Tangente 35、Club Campus、33mmのモデルに搭載。
  • Hamilton H-50:Khaki Field Mechanicalに載る手巻きキャリバー。ずっと簡素で日付もありませんが、パワーリザーブは80時間です。
  • ETA 6497:パワーリザーブ約46時間の、大きくシンプルな手巻きムーブメント。はるかに厚く、日付もありません。
  • Powermatic 80:週末を越えられる日付付きの時計がほしいなら、Tissot PRXのような80時間の自動巻きは正反対のアプローチです。

パワーリザーブ42時間と付き合う

フル巻き上げのDUW 4101は、手首に着けていてもいなくても、約42時間動きます。月曜の午前7時にTangente 38 Dateを止まるまで巻けば、水曜の午前1時ごろまで動きます。毎日着けて毎朝巻くなら問題ありませんが、週末に休ませるには足りません。

ローテーションでよくある問題はこうです。金曜にLudwig 38 Dateを着けてその朝に巻き、土曜にダイバーズに替えます。日曜の早朝には止まっていて、月曜には時刻と日付を合わせることになります。Watch Winderは、お持ちの時計ごとにパワーリザーブをカウントダウンし、止まる前にお知らせするので、日付を一から合わせ直す代わりに、前の晩にNomosを巻いておけます。着用の間隔について確かめるなら、「時計は止まる?」計算ツールを使ってください。

総評

DUW 4101は本当によく考えられた手巻きムーブメントです。Nomosは日付と自社製のswing systemの脱進機を厚さ2.8mmのキャリバーに収め、定番デザインのプロポーションを崩しませんでした。秒針停止機能があり、6姿勢で調整され、仕上げも美しいものです。引き換えになるのは、日付付きの時計で42時間というパワーリザーブです。1日巻き忘れると、2つのものを合わせ直すことになります。ほぼ毎日着けて朝の巻き上げを楽しめるなら、素晴らしいムーブメントです。何本ものローテーションの1本なら、リマインダーを用意しておきましょう。

よくある質問

Nomos Tangente 38 Dateは外したままどれくらい動きますか?

フル巻き上げから最大42時間、2日弱です。手巻きなので、着けていてもいなくても、巻いた分だけ動きます。

Nomos Tangente 38 Dateは自動巻きですか?

いいえ。Tangente 38 Dateは手巻きのDUW 4101を使っています。日付付きの自動巻きのTangenteはneomatikと表記され、別のキャリバーを使っています。

Nomos Metro 38 Dateには秒針停止機能がありますか?

はい。DUW 4101には秒針停止機構があるので、時刻を合わせるためにリューズを引くと秒針が止まります。

Nomos Ludwig 38 Dateが一晩で止まったのはなぜですか?

おそらくフル巻き上げではなかったのでしょう。着けていても巻き上がらないので、その朝に止まるまで巻いていなければ、42時間よりずっと早く止まることがあります。

Nomos Orion 38 Dateの精度はどのくらいですか?

NomosはDUW 4101の歩度の許容範囲を公表していませんが、ムーブメントは1つずつ6姿勢で調整されています。はっきり進んだり遅れたりするなら、時計師が調整できます。

Nomos swing systemとは何ですか?

Nomosが自社で製造する脱進機とヒゲゼンマイで、2014年に発表されました。DUW 4101では、焼き入れしたブルーのヒゲゼンマイで見分けられます。

Nomosが止まったら日付を合わせ直す必要がありますか?

たいていは必要です。午前0時を過ぎても止まっていたなら、日付が遅れています。もう一度着ける前に、時刻と日付を合わせてください。

出典

止めないために

  • 1日1回、同じ時刻に、リューズが止まる手応えがあるまでフルに巻き上げます。そこから先は、決して無理に回さないでください。巻きすぎることはある?
  • フル巻き上げで約42時間動くので、毎朝巻き上げれば余裕をもって動き続けます。
  • ワインディングマシーンでは手巻きムーブメントを巻き上げられないので、ご自分の手で巻く必要があります。
  • 止まってしまった場合、午後9時〜午前3時の間は日付を合わせないでください。安全かどうかを確認する

もう止めない

Watch Winderは、お持ちの時計すべてのパワーリザーブをカウントダウンし、止まる前にお知らせします。Nomos DUW 4101もすでに収録されているので、時計の名前を入力するだけでパワーリザーブが自動で入ります。

メーカー公表値です。実際のパワーリザーブは、時計の経年やオーバーホールの状況によって変わります。取扱説明書をご確認ください。